国内卸売業の概況
卸売業の定義
卸売業とは,主として次の業務を行う事業所をいう。
(1)小売業又は他の卸売業に商品を販売するもの。
(2) 建設業,製造業,運輸業,飲食店,宿泊業,病院,学校,官公庁等の産業用使用者 に商品を大量又は多額に販売するもの。
(3) 主として業務用に使用される商品{事務用機械及び家具,病院,美容院,レストラ ン,ホテルなどの設備,産業用機械(農業用器具を除く)など}を販売するもの。
(4) 製造業の会社が別の場所に経営している自己製品の卸売事業所(主として統括的管 理的事務を行っている事業所を除く)
(5) 他の事業所のために商品の売買の代理行為を行い,又は仲立人として商品の売買の あっせんをするもの。
卸売業の業種
≪日本標準産業分類 中分類≫
◆繊維・衣服等卸売業
繊維原料、糸、織物、男子服、婦人・子供服、下着、寝具、履物 など
◆飲食料品卸売業
米麦、雑穀・豆、野菜、果実、食肉、生鮮魚介、調味料、乾物、菓子・パン類、飲料、茶類、牛乳・乳製品 など
◆建築材料,鉱物・金属材料等卸売業
木材・竹材、セメント、板ガラス、建築用金属、塗料、プラスチック、石油、鉱物、鉄鋼、非鉄金属、スクラップ、古紙 など
◆機械器具卸売業
農機具、建機・鉱山機械、金属加工機、事務機、自動車、電気機械、輸送機、計量器・科学機・高額機、医療器 など
◆その他の卸売業
家具・建具、荒物、畳、室内装飾、陶磁器・ガラス器、医療品、化粧品、洗剤、紙、金物、飼料、スポーツ用品、娯楽品、たばこ、ジュエリー、書籍 など
市場規模
◆卸売業者
◆小売業者数
(出典: 総務省統計局 卸売業・小売業の産業別事業者数、従業者数と年間商品販売額)
沖濱さんご編集
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建材や資材等を扱うBtoB系の卸売業におけるEC活用のポイント
業務効率の向上
・受発注業務における人為的ミスの削減
・取引先企業別ごとに販促設定や伝票処理が簡単にできる
・寸法、重量など単位をともなう在庫の一元管理
⇒ 削減したコストを価格に反映することができる
導入・運用における課題
企業規模によってはECサイト先任者を自社内に置くのは難しい
利用者(顧客)への付加価値
・品揃え、短納期・即納、見積もりの簡便性
・ユーザーに特化した検索方法
・掛け払いサービス等、支払いの多様性
卸の存在意義
・対ユーザー: 企業活動の効率化に寄与(物品⇒時間・情報)
・対メーカー: 余剰リソースの有効活用(稼働率アップ)
⇒物品の受け流しではなく、 デジタル活用で上流・下流をつなぎ、「価値」を速やかに流通
